
1.作絵 宮西達也
「ティラノサウルス・シリーズ」「にゃーご」「おとうさんはウルトラマン」など多くのヒット作を生み出している絵本作家の先生です。
いじわるで凶暴なティラノサウルスがいろんな恐竜と出会い関わることで、優しい素直な気持ちが生まれる作品です。
心がカチカチに固まっている時に読むと、心も涙腺もホロホロと緩みます。
2.読もうと思ったきっかけ
絵本を読んだのは10年以上前に姪がまだ小さい頃に読み聞かせをしたきり、読んでいませんでした。
先日テレビ番組で絵本の紹介をされており、その時に宮西先生の絵本が紹介されていました。
宮西先生のユニークなお人柄にも惹かれ、図書館で「おまえうまそうだな」の絵本を借りてきました。
3.あらすじ(ネタバレ注意)
いじわるで凶暴なティラノサウルスが小さな赤ちゃん恐竜と出会い、食べようとします。赤ちゃん恐竜は「おとうさん!」と呼んでティラノサウルスに懐きます。そんな赤ちゃん恐竜に、ティラノサウルスは次第に愛情を抱き育てます。二人の間に強い絆が生まれ、本当の家族のような関係になっていきます。
4.心に残ったフレーズ
赤ちゃん恐竜が一人で不安そうにしているところに、ティラノサウルスが現れます!
「おとうさん!さみしかったよ。こわかったよ。」
赤ちゃん恐竜を食べようと思っていたティラノサウルスは、「おとうさん!」と呼ばれて戸惑います。
赤ちゃん恐竜はティラノサウルスに懐き、ティラノサウルスは赤ちゃん恐竜を育て守り、生きていくために必要なことを教えていきます。
大人になるにつれ、ほんとうは「さみしい、一緒にいてほしい。」その一言だけ言えばいいのに、一緒にいてくれない相手を責めてしまう言葉を吐いていた、、、。
「うわーすごい!ぼくもはやくおとうさんみたいになりたいなあ、、、。」
「ぼく、おとうさんとずっといっしょにいるんだ!」
「おれみたいになりたいか」、、、こころがずきんと痛むティラノサウルス。
ティラノサウルスの気持ちわかる、、、。
大人になっていくごとに、だんだん人も自分も信じることができなくなり、心を閉ざしたり傷つけてしまったり、、、。
「かわいい」と「相手に信じてもらえる」は最強で、人の心を優しくしますね。
赤ちゃん恐竜に生きるすべを教えたティラノサウルスは、ある決断をします、、、。
5.これからやりたいこと
さみしい時は「さみしいから一緒にいてほしい!」
一緒にいてくれて感謝の気持ちを伝えたいときは「一緒にいてくれてありがとう!」
と伝えたいのだけれど、口下手な私はその時に言葉が出ない、、、。
それならば、ちょっとしたおやつと一緒に手紙を用意して、想いを書いて渡そうと思います。
いつも支えてくれた両親、姉、親友、仕事を辞めても連絡をくれる仕事仲間たち、、、。
突然そんなことをしたら、家族や友達は驚くか気持ち悪がられるかもしれません。
そう思われても良いのです。自分の想いを伝えたい、ただそれだけです。
6.まとめ
シンプルな言葉で感情を伝えることの大切さを、この絵本が教えてくれました。
いじわるなティラノサウルスも、赤ちゃん恐竜の絵もすごくかわいいです!
心がカチカチになっていると感じたら、「おまえうまそうだな」いかがですか?